ぜんぶ青でいい

最高の記憶を一瞬で失ってしまう自分に向けて

「!!」メインスト完結したけど、すごかったよ。(二章編)

 

 前回、ネタバレでざっくり読んだ気にするつもりだったのに、あまりにも情報が足りず、結局、あとは読んでくださいになっていました。今回は、反省点を踏まえて文章を綴っていきたいと思います。(自己満足の私信Part2)

 

 

 さぁ、一緒に故郷に帰ろう! ここには兄さんの運命はない! もし嫌だとか無理だとか言うのなら、兄さんを縛るすべてのものを僕が滅ぼす・・・・・・!(一彩)

 

  一章の終わり。Tricksterのライブのチケットを英智にもらったALKALOIDのみんなはライブ会場に行く。ライブ会場のざわつきにステージを見上げると、

 

そこには天城燐音がいた!

 

 それを見た瞬間、一彩はステージに上がり、突然叫んだ。

 一彩がここに来た目的、アイドルを滅ぼすと言いながアイドルになった理由、それは兄を故郷に連れて帰ることだった。

 突如乱入した一彩により、混乱した会場を燐音がさらに乱して混沌状態。ALKALOIDのみんなは、天井裏に隠れていたマヨイの導きによって脱出、燐音はそのステージを去った。

 無事、脱出できたALKALOIDのみんなは、改めて手を取り合って今は見えない星だけど、見つけてもらえるような輝ける星になろう、アイドルになろうと誓った。

 

二章 「問題児」

 

(1)星奏寮

 

 ES所属のアイドルたちが暮らす寮、星奏寮。ALKALOIDはこの寮の旧館で四人で過ごすことになる。寮の話はメインストにあまり関係はないが、同室関係がユニット、事務所関係なく無茶苦茶なので、寮室について考えるだけで無限に想像が広がるトンデモない寮である。(月永レオと逆先夏目が同室なの最高。個人的に気になるのが、嵐ちゃんと鉄虎の同室)

 

 二十三話~三十六話ぐらいまでは、寮で暮らすアンデのお兄さん方と、颯馬、凛月とが次々に出てきて、アイドルオタクの藍良がいちいち早口で解説をしてくれる楽しい話が続く。

 

変な毎日を過ごしちゃってるなァ・・・・・・ちょっと前までは考えもしていなかった、物語のなかにいるみたいな毎日を。夢にまで見た生活を、それは、すっごい幸せな気がする。(藍良)

 

 物語の中に参加することすらできなかった。何者にもなれなかった日々からすれば、ここ数日の出来事が夢のよう。そんなドキドキでわくわくの寮生活の始まりに、藍良は夜眠れなくなり、空気を吸いに外に出る。

 

 そこで出会うのが、Crazy:Bの桜河こはく。

 

 月夜の晩の不思議な出会をする。(こはくが夜中に寮に着いてしまったから中に入れなかっただけ)二人とも、はじめて会うけど、どこかであったことあるような気がすると話したが、売れないアイドルだった藍良と、朱桜の分家であり、家から出ることを許されていなかったこはくが面識があるはずもなく気のせいだろうと、話は流れ、こはくが「Crazy:B」というユニットに所属している話になる。

 

 

 

(2)Crazy:B

 顔と名前が一致しない場合、簡単な特徴がわからない場合は、先にこちらにお目通し願います。

Crazy:B | UNIT | あんさんぶるスターズ!!

 

何事もギャンブルのように賭けて生きる、天城一彩の兄、天城燐音!

元ソロ活動アイドル、珍しい芸名使用にして、謎多きアイドル、HiMERU

朱桜家の分家、世界との唯一の接点はインターネット、箱入り男子、桜河こはく!

燐音を拾ったのが運の尽き、食欲第一、食べられればなんでもいい料理人、椎名ニキ!

(濃い。ALKALOIDと比べて協調性の欠けているみなさんです。)

 

 

 ALKALOIDが「劣等生」とラベリングされているのに対して、彼らにつけられているのは、「問題児」。

 

 ALKALOIDが、「劣等生」から成長していくアイドルという物語を期待されているとすれば、Crazy:Bに期待されているのは、物語をひっかき回す「問題児」としての役割だろうなということは簡単に推測できる。

 かつて、キセキシリーズで、トリスタのライバルとしてEdenが登場したが、それでも悪役ではなかった。あくまでライバル。結局悪役を担ったのは、コズプロ上層部の悪い大人達というモブだ。

 そんな世界なので、Crazy:Bも無茶はしても、完全な悪役には成り得ないはずである。最終的には全員で肩を組んで「あんさんぶるスターズ!!」になるのだから。

 

 

 

 

 UNDEADのライブで、事件は起きた。

 

 

 

ぎゃははは! どけどけ邪魔だぜェ、骨抜き綿抜きクラゲ野郎ども! 牙を抜かれ爪を磨かれ綺麗な『おべべ』を着せられた、魔物と名乗るのも烏滸がましい家畜の群れは引っこんでなァ! (燐音)

 

ぎゃははは! どうでもいいし興味ねェな、単に今のてめェらがいちばん美味しい相手ってだけ! 流れを読んで適切に賭けるのがギャンブルの常套戦術で、今のてめェらーー『UNDEAD』は何処よりもボロい賭場ってわけだ! 俺っちたち『Crazy:B』にとってはなァ!(燐音)

 

 悪っ!?!!

 

 

 

 

 申請ギリギリに申し込まれた『Crazy:B』のライブ。普通に考えれば、他ユニットのライブに割り込む形になる上、ルール違反で罰則をくらう上に、余分な出費にもなるし大損にしかならないこの状況。周りはUNDEADのファンだらけ、そんな状況にもかかわらず、燐音は、あんさんぶる至上中々の罵詈雑言で煽ってくる。薫くんが「うわ、お下品」と引くぐらい。

 

 

 その煽りは、観客の方にも。向きエスカレートしていく。

 

 

ヘイ、そこの不満顔のお客さん! ヘイヘイ、毎日がなんとなく退屈なんだろ? 俺っちたちが面白くしてやるよ! ヘイヘイヘイヘイッ、拍手と叫びで応えてくれよ! 世間に媚びてすっかり枯れた中高年相手に尻尾を振ってる『UNDEAD』の役目はもうお終いっ てめェらの情動と叫びは『Crazy:B』に全額ベットしろ!絶対に損はさせねェよ、てめェらの運命は俺っちたちに委ねやがれ! (燐音)

 

 

f:id:misa_519:20200614215904p:plain

暴力はダメです

 

 こんな状況の中、どうするよ~と慌てる薫と、若干面白がっている零。晃牙を助けるアドニス。零は、戦っても得しない戦闘に持ち込まれた段階で、勝ち目はあっても、UNDEADには不利益な戦いに持ち込まれたと分析する。

 

むしろ我輩は、奴等がーー『Crazy:B』が何をするつもりかに興味がある。その気になれば即座に逆転し、この場で潰すことも可能じゃが。しばし観察したい。新しい時代の風を、萌芽を・・・・・・のう♪(零)

 

 零の悪い癖が出ている間に、燐音のペースでステージが展開していく。

 

f:id:misa_519:20200614225845p:plain

トップバッター、メルメル

 

f:id:misa_519:20200614225811p:plain

職場を爆破するぞって脅されてステージに立ってる

f:id:misa_519:20200614225939p:plain

落ち着きがあるけど、16歳です


 


 

 

 そうして、燐音は言い放った。「落ちこぼれの俺っちたちの華麗な逆転劇」をはじめると。この逆転不能なステージで。

 

ESを信じるな! 警戒し注視し、批判しろ!

                           (燐音)

 

 

 その旗頭になると。不平や不満をぶつけろと。

 

俺っちたちは『Crazy:B』!夢や希望という名の蜜を啜り、無数の花々を咲かせるために受粉を促進する!花を栽培する農家の連中にゃ、ちと目障りに思われてるけどなァ?大事なのは農家の、ESの利益じゃねェ!花が咲くことだ!みんなが愛する綺麗な花が!(中略)

『Crazy:B』が害虫か、益虫か?それはこっから先の歴史が、てめェらが決めろ!花に値段をつけるのはESじゃねェ、てめェらだ! (燐音)

 

 

f:id:misa_519:20200614225829p:plain

一世一代の賭け



 

 

 ESのシステム、アイドル理想郷の完全否定である。燐音のしようとしていること、これから立ち向かっていこうとするものは見えたが、なぜ燐音がこの行動を起こしたのかは現段階では、全くわからない。Crazy:BもESのアイドルであることには変わらないので、ESを破壊することは、自身のアイドルである立場を失うことに等しい。

 「問題児」としての役割を果たしているだけなら、あまりに過激すぎる。コズプロ所属なので、英智のシステムに多少の穴を開けるぐらいはしそうではあるが。二章の段階では、お偉いさんチームが何を考えているのかは見えないので、わからないことだらけである。

 ただ、燐音が、はじまって間もない「あんさんぶるスターズ!!」のリリースに浮かれていたところに、本当にそれでいいのか?と、物語を超えて突きつけてきたところは、心拍数があがるほどドキドキしているし、移行期間で忘れていたあんさんぶるスターズを思い出して震えた。

 

 

 

 一方そのころ、ALKALOIDはこのUNDEADのライブの宣伝のためのビラ配りを、みかと、友也、光、創とやってから、このライブを客席で見てました。

 

 

 

三章へ続く(?)